JAXA相模原キャンパス見学 !!

 11 月13日参加者7名は三々五々、JR横浜線淵野辺駅に集合11:50 JAXA相模原キャンパスに向け歩いて出発しました。ここは樹木が多く向かう道も並木道になっていました。初めイチョウでその後すぐケヤキ並木になり JAXA 相模原キャンパスまで続いていました。そのケヤキも太く並木道の歴史を感じました。20分程で到着しました。

 交流棟で受付をすまし、ワッペン(見学者証)をもらい、注意事項を聴き、宇宙探査実験棟に行き12:30 からの15分の解説ツアーに参加しましたこの棟は月の表面が設定されている様で 0.5mmの東北の山砂(硅砂)約 400t が敷き詰められているそうです。実際の砂(レゴリスと言う)は数十ミクロンだそうですが、研究者の肺気腫が心配されることから、この大きさになった様です。砂上には 3台の探査車が置かれていました。一部山になっており探査車の研究、開発が進められている様です。又最近月の北極、南極に沢山の水資源の有ることがわ
かり着地点に南極が注目されているそうです。まだ水の状態かわからないそうですが、この水を飲料水にしたり、電気分解したりして、人の呼吸や燃料として地球帰還や他の星の探索を考えている様です実験棟の内部は黒く塗られ、実験時の照明は天井には無く、壁の下方に取り付けられています。これは極地を考えた時、太陽は地平線からあまり昇らず、太陽電池等色々考えなければならない事からの様です。月は空気が無いので太陽が煌々と輝きその横で星がキラキラしているそうです。実験棟のツアーが終わり交流棟に戻ります。13:00 から 30 分間の交流棟解説ツアーに参加しました。

 交流棟は 2018 年に誕生。入って直ぐの所に我々を迎える様に水平に置かれているのがペンシルロケット(23cm✕1.8cm)の本物です。1955 年水平発射実験されました。糸川先生の苦労話が聞けました。壁に1955年から2010年迄の年表が有ります。1970 年世界で4番目、日本初となった人工衛星を打ち上げた λ(ラムダ)ロケットです。1~4 号機で失敗し5号機で成功したそうです。部屋の中央近くには今年 1 月に打ち上げられた月探査機 SLIM(スリム)の模型で太陽電池が現地と同じように横向きになって置かれています。奥に小さな部屋が有り、小惑星イトカワとリュウグウから採取した実際のサンプルが置かれています。イトカワのは白くてキラキラしています、顕微鏡で見ます。リュウグウのは黒っぽくて拡大鏡で見ます。もちろん小惑星イトカワ、リュウグウの模型も置かれています。小惑星のサンプルが見られるのは世界で2カ所だけだそうです。アメリカのスミソニアン博物館に1点と、ここの2点です。その他数多くの興味深い物(はやぶさ等)が展示されています。そしてツアーでは色々の話が聞けました。

 その他壁面シアター(館内の壁に画像を投影する)も有りました。 屋外展示物はロケット2機です。小型の方は1985年に打ち上げられたM-3SII型1号機で、日本で初めて地球の引力圏外に出たロケットでハレー彗星の尾の観測をしました。大型の方は打ち上げられなかった機体でM-V型2号機、1、2段は本物で3、4段はダミーで、本物は交流棟に有ります。今回は11 月4日に打ち上げ成功した H3、4号機のせいか?見学者が多いようです。行かれた方も多いと思いますがお孫さん等と行かれたら喜ばれると思います。休館日も多いので確認して行ってください。

 余談ですが今、日没後南東の空に異常に輝く大きな星が見えます。怖くなるほどです。これは木星で12月8日に衝(しょう)を迎えるそうです。衝は地球を挟んで太陽と惑星が一直線なる事で月の満月の様な物だそうです。

(2024/11 原 建吾 記)