江戸歴史探訪-その十一 !!
お題:雑司ヶ谷
日時:2025年10月11日(土)10:30~13:00
参加メンバー:大場幸雄(県央)、別所洋一(県央)、鈴木弘道(県央)、福山信二(県央)、増田勝
男(湘南)、小瀬勝(県央)、坂井靖夫(県央)、鹿島正和(県央)、村尾篤彦(ベイサイド)、 原建吾
(県央)、鈴木寿一(県央)、竹内純一(多摩・田園)、山脇哲朗(多摩・田園)、前田康行(県央)
この散歩も11回目になりました。コロナ禍明けの2022 年に台風で中止したことがあったぐらいで、これまではだいたい天気には恵まれました。実は私は晴れ男でして、今回も大丈夫のはずだったのですが、集まったメンバーに雨男なる人が2 人ほどいることが判明。さすがに2対1では分が悪く、結局雨となってしまいました。それでも私の1/3ほどの晴れ男効果があったのか、ほとんど苦にはならない程度の小雨だったのは幸いでした。我ながら、晴れ男の本領が多少なりとも発揮できたかと一安心。というわけで、今回は小雨の中、池袋からの雑司ヶ谷散歩です。それにしても池袋駅は大きいんですねえ。神奈川人だと、なじみと言えば新宿駅で池袋駅はあんまり行かないですから、皆さん集合場所に戸惑われたのではないでしょうか。
さて、池袋駅前の喧騒から離れて最初に訪ねたのがお稲荷様、威光稲荷。路地裏のひっそりとした佇まいですが、結構手入れが行き届いていて、地元の氏神様として大切にされていることが感じられます。
この横にあるのが法明寺。境内に立派な梵鐘があるんですが説明板の文字が消えかかっていてよく読めません。とにかくなんか由緒のある梵鐘のようです。法明寺を出てすぐの観静院には弁財天が。そういえば池袋駅から来る途中、布袋様にも会いました。今回のルートは雑司ヶ谷七福神めぐりのコースでもあるようです。この法明寺の参道は桜の並木道になっていて、春になると見事な桜が楽しめるそうです。法明寺から少し歩くと雑司ヶ谷鬼子母神(きしもじん、鬼の字は上の´がないのが正式だそうです)。
いやあ立派な本殿。どこぞの藩の藩主の奥方様が寄進されたのだとか。とはいえ、安産、子育ての神様
ですからね、もはやおじさんたちには縁はないか。皆さんの幸せを祈ってちゃんとお参りだけはしまし
たけど。この境内に聳える大イチョウの素晴らしいこと。樹齢600年と書いてありますが、そんなもんかいな、もっとあるんじゃないの、と思わせる堂々とした巨木、圧倒されます。鬼子母神の参道はケヤキ並木。
この並木道の途中にある雑司ヶ谷案内処では、地元のさまざまな情報が得られます。翌週には御会式
に伴う万灯練り供養とかいうのがあるのだそうです。これ見てみたいなあ。
鬼子母神から少し歩いた本納寺には「雑司ヶ谷ナス」の看板があり、境内にナスが鉢に植わって実ってました。これが「雑司ヶ谷ナス」の原種なのかな?昔雑司ヶ谷一帯は畑が広がっていて、いろんな野菜の産地だったそうです。中でもナスはおいしかったとか。近くの大鳥神社にも「雑司ヶ谷ナス」の看板がありました。この大鳥神社には七福神の一つ「恵比寿」様が。このあとがいよいよ本日のメインポイント雑司ヶ谷霊園です。いや、私は別にお墓巡りが好きっていうわけじゃないんですよ、ないんですけど、名のある人たちのお墓と聞くとやっぱり興味が湧くじゃないですか。夏目漱石、小泉八雲、永井荷風、竹久夢二、ジョン万次郎、東条英機さんなどなど。いやあさすが東京、これだけのメンバーに出会うと、墓とはいえ感激しますねえ。霊園からお墓流れで次に護国寺へ。
三条実美(さんじょうさねとみ、幕末の尊王攘夷派のお公家様、明治維新に深く関与した)さんの墓を見て、最後は大隈重信さんのお墓。まあ立派なお墓だこと。鳥居が立ってます。その鳥居には早稲田大学の名が。大隈重信さんは早稲田大学の創立者として皆さんご存じかと思いますが、実は何を隠そう、わが故郷佐賀県の出身なんですよ。それを皆さんにお伝えしたくて、今回のルートの最後に大隈重信さんのお墓を持ってきた次第であります。ということで、小雨の中、なんとか無事に予定コースを歩き終えました。当初は、旧肥後藩細川邸庭園をゴールにしようかと思ってたんですが、少し距離もありますし、雨模様のお天気ということもあって護国寺で終わりにしました。いつかそちらも訪ねたいと思います。
今回の雑司ヶ谷散歩、秋の澄んだ青空の下でというわけにはいきませんでしたが、まあまあ楽しかったかなと自画自賛しております。江戸歴史探訪、来年も企画しますので皆さんそれまでお元気で。
(2025/10 前田康行 記)







