てくてくウォーク里山歩き その6
「日向薬師からつつじの丘公園へ」
昨年計画したコースですが、昨年は雨で中止となり心残りであったため再度実行することになりました。今回は天気予報もずっと晴れの予報でしたので楽しみにしていました。前日の土曜日は28℃ぐらいで、これは熱中症に気を付けなければと逆に良すぎる天気が少し心配になっていました。ところが当日の予報に雨マークがつき弱い雨に変わりました。このコースは、「関東ふれあいの道11番」をアレンジした緑の中を歩く気持ちの良いコースです。少し雨がぱらつく天気となりましたが決行することに、雨がひどいようなら日向薬師参拝後直帰ということで決行となりました。多摩2名・県央10名総勢12名で出発。
日向薬師は日向山霊山寺といわれ、716年頃、僧行基によって開創されたと伝えられる、日本三薬師の一つです。本尊は鉈彫の薬師如来像。その他、薬師三尊像・阿弥陀如来像・四天王・十二神将など25点の国の重要文化財があります。「日向薬師」バス停から表参道へ入り数分歩くと、2体の仁王像が並び立つ山門があり、門をくぐってから寺院までは、明るい林の中を通る石組み階段の広い歩道が 500m 程続いています。標高差は約70mあります。
毎年4月15日に行われる古式ゆかしいお祭りがあり、修験者による安全祈願呪法「神木(しぎ)のぼり」や火渡り、本尊御開帳などが行われます。 山伏姿の修験者が法螺貝を吹きながら現れ、弓矢で四方を清めた後、高さ5メートルのしいの木に登り、行の満願と身体の安全を祈願します。その後火の上を行者が渡る火床三昧(かしょうざんまい)という火渡りの儀を行います。ほぼ燃え尽きたところで行者が渡り、その後に参詣者が続き紅白の餅が配られ終了となります。古来より続く修験道の雰囲気を感じる伝統行事です。ぜひこの例大祭に参加してみてください。下見に行った私はたまたまこの場面に遭遇しました。ラッキー。
本堂は約270年ぶりに7年を掛けて保存修理が行われたばかりです。境内には梵鐘、2本杉、木の洞穴に安置された虚空蔵菩薩像etc。参道登りで疲れた後沢山の観賞物でもうウォークは終わりの雰囲気になってしまいました。大幅に時間が掛ってしまいましたが、本日のコースはここからが本番です。周辺の山林は保健保安林として維持されており、山林が保全されるとともに散策道なども整備されています。健康増進を祈念する人から登山や散策の際に訪れる人まで、多くの人々に親しまれています。
ここからは藥師裏の薬師林道を約1時間下ります。小雨が降っていたのですが木々の下を歩く形なのでほとんど意識しませんでした。七沢温泉のコンビニで飲み物を調達、すでに12時半を越えてしまい、駐車場で昼食をいう人もおりましたがとりあえず出発。順礼峠までの山道をゆっくりと上りました。順礼峠で待ちに待った昼食。達成感のあるウォーキングとなりました。食事中峠の下にある(森の楽校という公園)からホルンの音が聞こえてきました。今日は公園祭りで音楽会が開催されていたようでした。 峠から「つつじの丘公園」までは10分程度、やはりつつじの時期は終わっていました(5月の連休の時が最盛期のよう)。とりあえず公園内で集合写真を撮りバス停へ。予定より40分ぐらい時間が超過し今回は反省会なしで解散となりました。天気が幸いして(小雨で気温が低く)緑の下を気持ちよく歩いたという満足感があったようで時間超過への苦情はありませんでした。
(2024/5 石川武司 記)