綾瀬市児童館科学教室
この活動は綾瀬市の青少年課が支援し、じゃお県央が実施する行事です。今年で4年目になりますが、これまでに行った万華鏡、からくり絵本、コイルモーターなどと違うテーマをトライすることにしました。
初めて紫外線硬化樹脂(以下レジンと略)を使ったペンダントや、キーホルダーの工作を指導しました。この工作は、約10年前に米国で実用化された光造形技術をベースにしたものです。光造形は、レーザー光照射とレジン塗布のタイミングを計算機で制御して立体的な形状をつくるものです。レジンはレーザー光で瞬時に固化しますが、今回の市販レジン(100円ショップ)は紫外線を当てると20秒ぐらいで固化します。紫外線光源はネールアートのために開発された各種のものがネットで購入できます。9月14日の寺尾児童館、10月5日のながぐつ児童館は、30名の定員が埋まりました。就学前の親子連れから小学6年生までの生徒で、女子が85%でした。じゃお県央からは毎回数名が、補助者として参加しました。工作は、市販の金属枠を使ったペンダントと、プラスチック板にレジンを垂らして、その上に、ビーズなどの装飾パーツを自由に並べる2種です。後者の方が、子供が自由に発想して面白いものができたように思います。この工作法の利点は、光照射時間が短いため、数名の生徒が光源一つを、あまり待たずに共有できるところです。これらの装飾品工作以外にも、いろいろな使い方がありそうです。
(2019/10 今村義宏 記)